世界遺産ブルージュ〜運河が縦横に流れる北のベニス

ブルージュの運河

ブリュージュの起源は、9世紀に建てられた城塞に始まり、水路を整備して水の都として繁栄した。その地名は、運河に架かる無数の橋(ブリッジ)に由来する。街には縦横に水路が流れ、レンガ造りの小橋がいたる所に架かっている。

ブルージュを訪れたら、運河ボートクルーズをおすすめしたい。

ブルージュDATA
・面積138.4㎢
・人口11万人
・ベストシーズン6月〜8月

マルクト広場

マルクと広場

ブルージュは、ベルギーの首都ブリュッセルから鉄道で70分。ブリュージュ駅からほどなく歩くと、世界遺産の歴史地区が見えてくる。マルクト広場は、鐘楼や旧ギルドハウスなどの歴史的建造物に囲まれ、たくさんの観光客でにぎわいをみせる。

鐘楼

石畳の道を歩いていると、街のシンボル「ベルフォルト(鐘楼)」から、47の鐘が奏でるカリヨンの音色が心地よく響いてきた。鐘楼の展望台からは、遠くに北海を見渡せる。詩人ヘンリー・ワズワース・ロングフェローは、題材「ルージュの鐘楼」で、「ブルージュの市場には古い茶色の鐘楼がそびえている。三度焼失し、三度再建したが、今なお町を見守っている」と書いている。

聖母教会

聖母教会

写真はボートから眺めた聖母教会。ミケランジェロの聖母子像があるローマ・カトリックの教会で、レンガ造りの尖塔は、高さ122mもある。

ブルージュの街は「天井のない美術館」とも呼ばれ、救世主大聖堂、聖血礼拝堂、市庁舎、聖ヨハネ施療院など、歴史的建造物が点在している。

運河ボートクルーズ

運河ボートクルーズ

ブリュージュは「北のベニス(ヴェネチア)」とも呼ばれるほど、運河が街の一部に溶け込んでいる。ブリュージュに訪れたら、運河ボートクルーズを体験しておきたい。

クルーズの所用時間は40分程度。市内の運河(カナル)をめぐり、聖母教会やベギン会修道院など、歴史地区を手軽に観光できる。クルーズは春から秋(3月~11月)にかけて運行される。複数の乗り場があり、催行会社により料金は12〜15ユーロ程度。船頭の解説は、英語やオランダ語であるが、乗船しているだけで楽しい。

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