
南海電鉄の「GRAN天空」に乗車してみました。
2026年3月に定期運航を修了した「天空」が、17年ぶりにリニューアル。運行最初の土日は、さすがに予約が殺到。難波駅から乗車したかったのですが、極楽橋駅発の座席しか確保できませんでした。
しかも、夫婦で座れるシートは、2号車のワイドビューシート35番・36番のみ。
それでも嬉しくて当日を迎えたのですが…
なんと、そのワイドビューシートは、まさかの…
リニューアルしたグラン天空

2004年に世界遺産に登録された高野山。標高約900メートルの天空にひろがる、弘法大師の教えや文化が息づく宗教都市。極楽橋駅からケーブルカーでアクセスでき、世界中から観光客が訪れる聖地になっています。

2009年に運行を開始した観光列車「天空」は、橋本駅から極楽橋駅を結んでいました。今回リニューアルされた「グラン天空」は、運行区間を拡大して難波駅から極楽橋駅までの約90分を結びます。
そして、南海電鉄として100年ぶりの食事サービスが復活しました。

車内の家具、手すり、壁、柱、照明、小さな握り玉にいたるまで、工夫された工芸品が散りばめられています。ひときわ目立ったのが、すず製の洗面ボウルと壁の装飾でした。

トレンドマークは、列車の顔を飾る「旅の羅針盤」。これは時計と磁石をイメージしたものです。3号車のフロアにも「旅の羅針盤」が刺繍されていました。
車両4輌の豪華シート
1号車リラックスシート

1号車(24席)は、横3列のリクライニング座席を設置。鉄道のレールを枕木に固定するための犬釘をモチーフにした握り球は、専用にデザインされたものです。
2号車ワイドビューシート

2号車(30席)は、車窓を楽しめるように広い窓を設置。紀州材を使用したシートは、紀伊神谷駅の美しい柱デザインを再現しています。
ただ、今回指定した35番席は、窓ではなく壁に向かって座ります。33番席も同様、壁に向かって座ることになります。ペアシートになっていますので、家族やカップルなら問題ありません。しかし、これが相席の場合は目も当てられません。実際に、33番席に座っていた単身の外国人女性が可哀想でした(34番席には、幼児を膝に乗せたお父さんが座っていました)
なお、1号車・2号車の特別急行料金は1,700円。ワイド(広い)ではなく、ナロウ(狭い)の席は、割引料金が適用されても良いのではないかと思いました。
3号車ロビーラウンジ

3号車のロビーラウンジでは、サービスカウンターで食事やお土産が販売されます。1〜4号車すべての客が利用できますが、1・2号車の客は、九度山駅を越えてからの販売となります。極楽橋駅を出発してから、30分以上利用できないことになります。
また、販売開始直後は、食事やお土産を買い求める客が殺到するため、狭い通路に長蛇の行列が発生します。食事を注文した後に、レンジで温めてもらえるのはありがたいのですが、提供されるまでに5分以上待たされました。行列の最後尾は、難波駅に到着してしまうのではないかと危惧します。
私は混雑を予測して、極楽橋駅を発車してからすぐ、サービスカウンター前に並びました。動画撮影をしながら、商品を受け取るまでに30分以上費やしたことになります。4号車以外の客は、飲食類を車内に持ち込んでおいて、ゆっくり車窓を眺めるのが現実的ではないかと感じました。
4号車グランシート・グランシートプラス

4号車は、「食事+ドリンク付き」のプランを選べます。お値段は高くなりますが、列車が発車すると間もなく、飲食のサービスが始まります。豊かな地元食材を味わうメニューから、好きなものをチョイスして移動を楽しむことができます。
車窓からの景色

車窓の景色は、極楽橋駅から橋本駅までの大自然が見所です。上古沢駅を通過する際は、徐行運転してくれます。高野槙や檜など、いわゆる高野六木の原生林が生い茂り、シャクナゲや二輪草、九輪草など約2,500種類の花々を愛でることができます。

列車は壬生川橋梁を蛇行しながら通過します。九度山駅周辺には、戦国武将真田昌幸・幸村親子ゆかりの屋敷跡「真田庵」があり、慈尊院とともに世界遺産に登録された町石道と呼ばれる参詣道などが垣間見えます。
食事サービスとお土産

食事サービスは現実的ではないと書きましたが、肝心の食事の味はどうなのかというと、「北極星チキンオムライス」と「会津屋 元祖ラヂオ焼き」は、温かくてとても美味しかったです。
ドリンクは、「天空高野ビール」と「早和果樹園 果汁100%ジュース」を注文しました。

九度山駅に5分間停車します。ホームに途中下車できますので、売店でお菓子も調達できました。おにぎりスタンドで、おにぎりも購入できるようですから、3号車ロビーラウンジで並ぶ必要はないかもしれません。

記念スタンプと、お土産の「ゆらみかんマーマレードジャム」。

約90分で難波駅に到着。たくさんのカメラ小僧が、新型車両「グラン天空」の写真を撮影していました。
もし高野山へ行かれる機会があれば、グラン天空を選択するのもありだと思います。グラン天空の動画を残しましたので、是非ご覧ください。
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