
香港航空は、フルキャリアとLCCの中間に位置する航空会社。
「香港」の名前が付いているが、中国「海南航空」の子会社。ちなみに海南航空は、イギリスの航空格付け会社スカイトラックスにおいて、中国唯一の5ツ星を付けた航空会社。
関空(KIX)から、香港(HKG)まで、エコノミーを利用。ひとり往復3万円の激安価格でチケットを購入できた。安いうえに機内食が出るのが嬉しい。
2025年9月に発生した台風18号直撃の恐れがあり、JALやキャセイパシフィックが軒並み欠航するのを横目に、なんとか無事に帰国することができた。
関空〜香港

香港航空の難点は、48時間前になってもオンラインチェックインの座席指定が有料なこと。今回は4時間程度のフライトなので、空港カウンターでア通路側席をお願いした。ただ、空港の一般カウンターは、空港のオンラインチェクインカウンターより混雑しているため、1時間長く並ぶ必要があった。
機材は、エアバス330(333)、座席配列2-4-2。相変わらず機内のモニターは使えず、110ボルトのコンセントが座席下にある。もちろんアメニティはない。しかし、航空券が格安なので何も文句はない。
14:45離陸予定が、45分遅れて15:30にブッシュバック開始。
延々と陸送が続くと思っていたら、気がつけば第2ターミナルに到着。75分遅れの16:00フライトまで、アナウンスは何も無い。本来は第1ターミナル出発なのに、ピーチを横目に離陸するのは初めての経験。おそらく関空側のトラブルなのだろう。
17:00機内食。

前方の座席は選択肢が2種類あったようだが、配膳されたのはビーフのみ。甘くて温かいミートボールは肉が詰まっていて美味しい。ニンニクの効いた青梗菜。黒糖蒸しパン。黒胡麻だいふく餅。54%カカオのビターチョコレート。330mlの水。木製のカラトリーが可愛らしい。ボリュームが多いわけではないが充分満足。青島ビールを貰えたのが嬉しい。
18:35(日本時間19:35)定刻通り?着陸。
なんで?どこでワープした?
香港〜関空

9月23日、台風18号の影響で日本行きJAL、キャセイパシフィックは全便欠航。香港航空は、午後の便から欠航予定。日本や香港のフラッグシップキャリアは、安全をより重視したのだろう。
とはいえ、なんとかぎりぎりセーフで帰国できるのはありがたい。帰国便のエアバス330は満席。事前に課金して通路側席を確保しておいた。48時間前でも座席指定が有料なのだが、台風で駆け込み需要が多いことを考慮して、2席4,940円で指定した。
9:00定刻通りフライト。

香港航空を利用するのは6回目なのだが、正常に稼働するモニターは初めての経験。カナルタイプの使い捨てイヤホンが配られた。しかし、日本語対応のエンタメはない。
9:50機内食。

スナック菓子と水が配られた。空港で朝食をとり、お腹いっぱいなので持ち帰ることにした。
13:40(日本時間14:40)着陸。
あとがき
台風18号は、台湾で多くの死者・行方不明者を出しながら、中国大陸を直撃。香港においても、史上最大の警報レベル「シグナル10」を発令しつつ、甚大な被害を受けた。
自然災害は避けようがないが、JALやキャセパシフィックのように事前に被害を最小限に回避することはできる。欠航を決断すると、乗客への返金や補償が発生するがやむをえない。
香港航空は、ぎりぎりまで欠航のタイミングを遅らせたようだ。揺れもなく無事に帰国できて感謝しかないのだが、航空会社によって考え方が違うことに改めて気付かされた。
ちなみに香港空港は、午後から36時間閉鎖した。航空会社を選択する際の、ヒントになればと思う。
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