野母商船が運行する「フェリー太古」は、博多~五島列島を結ぶ定期フェリー。
所要時間は、片道8時間30分。
かつては、太古丸と呼ばれていました。
名前から想像する古びた船舶ではなく、近代的な旅客フェリーです。
博多から五島列島までの船旅を紹介します。
フェリー太古の船旅
今回、阪急交通社のツアーで、博多港から福江港まで乗船しました。意外にも綺麗な船舶で嬉しい限りです。
博多港23:45出航。出航まで3時間あるので、ターミナルに隣接する温浴施設「波葉の湯」で汗を流します。大人ひとり950円(土日祝1,050円)でした。
さて、出航時刻が近付いてきました。フェリー乗船口から、フェリー太古へ乗り込みます。
デッキから船室入口へ。「ようこそフェリー太古へ WELCOME」の電照板がうれしい。
1組づつ、受付から客室まで案内してくれる丁寧な接客でした。
インフォメーション。お土産の品揃えも豊富です。
ロビーに、堂々とした太古のシンボルマーク。
豪華な造花。
客室は2階へ。
テレビで感涙した「舞いあがれ!」のポスターが貼ってありました。否が応でも気分が盛り上がります。
廊下には、色とりどりの椿アート。
私達のツイン211号室は、こんな感じ。小奇麗に整理整頓されています。
収納可能なテーブルの天板。コンセントが2ヶ所あり、スマホの充電も安心。アメニティは無いので、自分で準備が必要です。
椿のデザインクロスがお洒落。椿は、五島列島のシンボルなのです。
1階のスタンダードルームは、こんな感じ。
そして、1階にメニュー豊富な自動販売機。カップラーメンや菓子類がずらりと並びます。
リラックスルームのマガジンラック。雑誌類まで整理して置かれています。
こちらは遊戯コーナー。コインが増えれば、景品と交換してもらえます。
広くて清潔な化粧室。
終日利用可能なシャワールームは、男女で合計4つ。早朝に利用しましたが、混雑する様子はありませんでした。温度も湯量も過不足なし。ドライヤーのみ備え付けで、タオルや石鹸はありません。
翌朝、展望ラウンジを訪れてみました。
長いソファで、くつろぎながら景色を眺められます。
ちょうど朝陽が昇り始めました。展望ラウンジから、デッキへ出てみると…
五島列島のシルエットが広がっていました!
ルートマップを確認すると、もうすぐ福江港のようです。
福江の街が見えてきました。
8:15 定刻通り福江港に入港。大きなバラモン凧が出迎えてくれましたよ。
フェリー太古の紹介
フェリー航路
太古の名前の由来は、漢詩の一節「静如太古(しずかなること、たいこのごとし)」から。悠久の時を湛える海の静謐と、航海の無事を祈りを込めて名付けられました。主要諸元は、全長94m・全幅14.4m・総トン数1,598t・旅客定員350名・車輌運搬数55台。
船内案内図
・定員4名スイート1室。専用の展望デッキあり。
・ツイン16室。テレビやスリッパの備え付けあり。
・定員4名ファミリー2室。
・スタンダードは、雑魚寝。
運賃
博多 | |||||
---|---|---|---|---|---|
3,840円 | 宇久 | ||||
4,000円 | 480円 | 小値賀 | |||
4,370円 | 1,230円 | 960円 | 青方 | ||
4,750円 | 2,520円 | 2,080円 | 1,240円 | 奈留 | |
4,930円 | 2,890円 | 2,600円 | 1,660円 | 650円 | 福江 |
客室料金
クラス | 数 | 定員 | 下り(博多発) | 上り(福江発) |
---|---|---|---|---|
スイート | 1室 | 4名 | +17,600円 | +8,800円 |
ファミリー | 2室 | 4名 | +9,600円 | +4,800円 |
ツイン | 16室 | 2名 | +5,200円 | +2,600円 |
グリーン寝台 | 54席 | - | +2,200円 | +2,200円 |
グリーン和室 | 21席 | - | +1,500円 | +1,500円 |
時刻表
深夜に博多港から出航し、朝に目覚めると福江港に到着しています。
港 | 博多 | 宇久 | 小値賀 | 青方 | 奈留 | 福江 |
---|---|---|---|---|---|---|
下り便 | 23:45発 | 3:55着 4:05発 | 4:40着 4:50発 | 5:40着 6:05発 | 7:25着 7:35発 | 8:15着 |
上り便 | 17:50着 | 13:45着 13:55発 | 13:00着 13:10発 | 11:50着 12:10発 | ← | 10:10発 |
あとがき
やはり、外海は揺れました。当日は、あいにくの時化で、波の高さ2.5m~3m。ただ、五島列島の入江に近付くと、波も穏やかになります。
フェリーの旅は、横になって眠ることができ、朝一番から五島列島を観光できます。フェリー太古は、とても清潔で快適な船旅になりました。
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