
世界の高速鉄道は、技術革新で時速300kmが当たり前の時代。
2025年現在、高速鉄道のスピードランキングは以下の通り。
これは、実際の運行速度や試験運転で達成された最高速度が含まれています。
日本のリニア中央新幹線開通が待ち望まれます。
世界の高速鉄道ランキング
1.中国 – 上海マグレブ

• 最高速度:431 km/h
• 方式: 磁気浮上式(リニア)
• 運行区間: 上海浦東国際空港~上海市内(約30 km)
2.中国 – 中国高速鉄道 (CR400復興号)

• 最高速度:350 km/h
• 試験速度:420 km/h
• 運行区間: 北京~上海、北京~広州など複数の路線
3.香港 – 香港鉄路動感号 (CRH380A)

• 最高速度:350 km/h
• 試験速度:420 km/h
• 運行区間: 中国広州市~深圳市~香港
4.インドネシア – WHOOSH(ウーシュ)

• 最高速度:350 km/h
• 東南アジア初の高速鉄道
• 運行区間: ジャカルタ~バンドン(約140 km)
5.フランス – TGV (高速列車)

• 最高速度(LGV Est):320 km/h
• 試験速度:574.8 km/h(TGV V150試験車両)
• 運行区間: パリ~リヨンなど国内・国際路線
6.スペイン – AVE (Alta Velocidad Española)

• 最高速度:310 km/h
• 運行区間: マドリード~バルセロナなど
7.日本 – 東北新幹線 (はやぶさ・こまち)

• 最高速度:320 km/h
• 国内最速320km区間:盛岡~宇都宮
• 運行区間:新青森~東京
8.韓国 – KTX(韓国高速鉄道)

• 最高速度:305 km/h
• 試験速度:421 km/h(HEMU-430X試験車両)
• 運行区間:ソウル~釜山など
9.ドイツ – ICE (InterCity Express)

• 最高速度:300 km/h
• 試験速度:406 km/h
• 運行区間:フランクフルト~ベルリンなど
10.イタリア – Frecciarossa 1000

• 最高速度:300 km/h
• 試験速度:400 km/h
• 運行区間:ミラノ~ローマ~ナポリ
番外. 日本 – 東海道新幹線 (N700S系)

• 最高速度:285 km/h
• 試験速度:360 km/h
• 運行区間:東京~新大阪
番外. 日本 – リニア中央新幹線(試験運行)

• 最高速度(試験時):603 km/h
• 予定運行速度:500 km/h
• 運行区間:東京~名古屋(2030年開業予定)
上海マグレブ存続の危機
上海のリニアモーターカー(通称マグレブ)は、2002年12月31日に開通し、浦東国際空港と市内の龍陽路駅を結ぶ全長約30kmの路線です。当初、最高営業速度は431km/hで、所要時間は約7分でした。
しかし、近年では運行速度が低下し、最高速度300km/h程度になっています。これは、エネルギー効率や運行コストの観点から速度を抑制しているものです。また、利用する乗客が減少し、施設の老朽化も指摘されています。
現在、中国では時速600kmの新型リニアモーターカーの開発が進められており、北京・上海間を約2時間半で結ぶ計画があります。今後、マグレブの存続にも影響が及ぶでしょう。
あとがき

私は、時速430km/hで運行していたマグレブに乗車したことがあります。磁力で宙に浮いているはずなのに、縦横に大きく揺れて乗り心地が悪いと思ったものです。現在も、片道50元、往復80元で乗車できますので、廃止の前に乗っておくのも話のネタによいかもしれません。
コメント
TGVが営業速度320キロ試験速度574.8 km/hとなっていますが、子速度を出したのは営業車両ではなく、高速運転用にモーター、キア比、車輪直径を大きくし、電圧も25000ボルトの所を31000ボルトまで上げて客車を最低限まで減らした、営業車と中身が全く違う物です。営業車のTGVの最高速度とするのは間違いたでと思います。
ご指摘ありがとうございます。