ニュルンベルク~ドイツ発祥世界一のクリスマスマーケット

ニュルンベルクのクリスマスマーケット

クリスマスといえばドイツ。いまやヨーロッパ全土に広まった、クリスマスマーケット発祥の地です。

冬になると、ドイツ全土2,500の都市で、クリスマスマーケットが開催されます。そのなかでも、ひときわ有名で世界一と名高いニュルンベルク

毎年200万人の観光客が訪れるという、12月のニュルンベルクに訪れました。

ニュルンベルクDATA
・面積186.4㎢
・人口51万人
・ベストシーズン5月〜9月

クリスマスマーケット期間

クリスマスマーケット期間は、12月25日までの4週間。

ドイツの12月は、街中がクリスマスイベントで盛り上がり、ドイツ起源の空想物語「メルヘン」の世界が広がります。クリスマスマーケット期間は、毎年12月25日までの1か月間。長期にわたって街中がライトアップされますので、旅行計画も立てやすいですね。

クリスマスマーケットの歴史

ニュルンベルクのライトアップされた街並み

歴史的背景

クリスマスマーケットの起源は、14世紀から15世紀のドイツやオーストリアに遡るとされています。最も古いものが、ドイツのザクセン州・ドレスデンで行われた「シュトリーツェルマルクト」で、1434年に記録された文献に残っています。

その他、フランクフルト、ミュンヘン、オーストリアのウィーンがクリスマスマーケットの起源だという説もありますが、いずれにしてもその歴史は古く600年以上に及びます。

宗教的背景

クリスマスマーケットの文化は、キリスト教の影響を強く受けています。クリスマスの約4週間前に始まる「アドベント」の時期は、イエス・キリストの誕生を待ち望む期間とされ、人々はこの時期を祝い準備を始めました。同時にクリスマスマーケットもアドベントに合わせて開催され、家族や友人と集まる特別な時間を提供する場として発展しました。

フランクフルト・クリスマスマーケット

フランクフルトのクリスマスマーケット

ルフトハンザドイツ航空で、関西国際空港からフランクフルトを経由。やはり、フランクフルトの街も、クリスマスのイルミネーションで輝いていました。

屋台で食べるフランクフルトソーセージ

ローマ広場やパウルス教会広場に、たくさんのファミリーやカップルが繰り出しています。クリスマスを祝うドイツ人に混じって、食べたフランクフルトが美味しいと感じたのは気のせいでしょうか。

国有鉄道DBのホーム

翌朝、国有鉄道(DB)でフランクフルトからニュルンベルクへ移動。

ドイツは、改札がありません。切符は乗務員が検札しますが、巡回してくるかどうかは運次第。もし無賃乗車が発覚した場合は、罰金60ユーロを徴収されますのでご注意ください。

ニュルンベルク・クリスマスマーケット

ハウプトマルクト広場

ニュルンベルクは、1930年代にナチス政権が党大会を開催し、ナチス・ドイツの象徴的な街となりました。第二次世界大戦で街の大部分が破壊されましたが、現在は平和と和解の象徴になっています。

ニュルンベルク中央駅から少し歩くと、広場が見えてきます。メイン会場となるフラウエン教会のあるハウプトマルクト広場です。ハウプトマルクト広場は、「クリストキンドレスマルクト」の会場として名高く、その歴史は16世紀に始まったとされています。

「クリストキンド」とは、プレゼントを届ける存在として描かれる天使のこと。金髪の少女や天使の姿で描かれることが多く、「クリストキンド」がクリスマスマーケットのオープニングを行います。ドイツ語で「キリストの子供」を意味する「Christkind」に由来し、キリスト誕生を祝うクリスマスの意味を込めて付けられています。

ライトアップされたハウプトマルクト広場

夜になると街中がライトアップされ、クリスマスマーケットは最高潮に達します。街のランドマークであるフラウエン教会(聖母マリアを象徴する聖母教会とも呼ばれます)を中心に、幻想的な雰囲気に包まれます。

城壁に囲まれたフラウエン広場には、伝統的なたくさんの木造屋台が建ち並び、木彫りの人形やガラスのオーナメントなど、クリスマスツリーの装飾品が所狭しと並べられています。

屋台で売られているクリスマスの装飾

そして、温かいグリューワインやソーセージ、ジンジャーブレッドなどの名物を片手に、食べ歩きをする人々でいっぱいになります。

まるで中世に迷い込んだような街の雰囲気と、煌びやかなイルミネーションが、とてもメルヘンチックなクリスマスマーケットでした。

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