紅葉が見頃の瑠璃光院に訪れました。
比叡山の麓、京都八瀬にあるに瑠璃光院は、別名、無量寿山光明寺。
瑠璃は浄土の色。庭全体が瑠璃色に輝く様子から「瑠璃光院」と名付けられました。
春季・夏季・秋季の特別拝観期間のみ参拝が可能です。
特に、写経机に映りこむ紅葉シーズンが有名です。
燃えるような濃い赤色。輝くような深い黄色。
錦秋に癒されるようになったのは、歳をとった証拠でしょうか。
この記事では、「瑠璃光院」と「もみじの小径」を紹介します。
もみじの小径
もみじの小径は、瑠璃光院に向かう途中にある美しい紅葉の小道のことです。京都の紅葉名所のひとつとして知られ、瑠璃光院を訪れた際には、足を停めたいスポットです。
叡山電鉄 八瀬比叡山口駅から歩いて5分。電車は、多くの外国人観光客で満員でした。比叡山の麓に位置するため、改札口を抜けると比叡山の雄大な姿を望むことができます。山の自然が作り出す四季折々の風景が、訪れる人々に癒しと安らぎを提供してくれます。
もみじの小径は、紅葉したモミジの木々が並ぶ美しい小道。紅葉のトンネルを通り抜け、10分ほどで1周できます。モミジの葉が光を反射する時間帯には、幻想的な雰囲気を作り出し、瑠璃光院へと続く情緒的な導入部分として、訪れる人々の目を楽しませてくれます。
瑠璃光院
瑠璃光院の山門
瑠璃光院は、比叡山の麓に位置する寺院で、特にその美しい自然風景と静寂な空間で知られています。春・夏・秋に特別拝観として限定公開されるため、この時期を見計らって観光客が多く訪れます。もみじの小径を抜け、高野川の清流に沿って歩くと、まもなく山門に到着します。
瑠璃光院の庭園
瑠璃光院には、「瑠璃の庭」と「臥龍の庭」という2つの庭園があります。
「瑠璃の庭」は、苔むした美しい庭で、自然の緑が広がる姿が特徴。苔と紅葉が織りなす色彩は、季節ごとに異なる表情を見せ、紅葉時には鮮やかな赤や黄色に彩られます。
「臥龍の庭」は、龍が横たわる姿をイメージした庭で、石や池が巧みに配置されます。禅の精神を感じさせる、静かで落ち着いた雰囲気が魅力です。
数寄屋造りの玄関から、苔むした庭が見えます。紅、黄、橙、桃、カエデの競演。カエデは、数えると数十種類あるようです。
鏡の間
観光客のお目当ては書院の2階。瑠璃光院の名物である「鏡の間」は、窓からの景色が床やテーブルに映り込み、まるで鏡のように景色が反射する姿が特徴です。紅葉の時期には鮮やかな色彩が映し出され、幻想的な風景が広がります。春には青もみじが映り込み、それも清々しい景観です。
みんな写経机にかぶりついていますが、ようやく自分の順番が回ってきました。写経机を覗き込むと、天板に映る「庭紅葉」が何とも言えない美しさです。写真の下半分は、机に映り込んだ紅葉の景色です。
瑠璃光院は、噂通りの紅葉の名所でした。緑に染まる苔むした絨毯に、カエデとのコントラストが際立つ庭園。紅葉が映りこむ鏡のような写経机。特別拝観の制限時間は、20分しかありません。もう机から離れたくない気分でした。
特別拝観
特別拝観料には、写経体験が含まれています。記念にもらえるボールペンもうれしい。ハイシーズンは、多くのキャンセル待ちができます。気になる人は、早目に予約するのがおすすめです。
瑠璃光院
・京都市左京区上高野東山55番地
・特別拝観期間
春:4月~5月頃
夏:7月~8月頃
秋:10月~12月頃
・拝観料:大人2,000円
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