この10年間、毎月のように訪れる信楽の「黒田園」
朝宮茶と手打ちそばが絶品の蕎麦屋さんです。
いつも長蛇の列ができる人気店。
混雑状況と人気メニューを紹介します。
黒田園
黒田園のたたずまい
黒田園は、滋賀県甲賀市の信楽にあります。
立派な店舗は、築70年の古民家を福井県から移築したもの。改装から30年経過していますので、築100年の佇まいです。店主のこだわりは、蕎麦粉の配合率9割の珍しい九一蕎麦です。
営業時間と待ち時間
玄関で信楽焼のタヌキが出迎えてくれます。営業時間は11時から17時まで。
・営業時間 : 11:00~17:00
・定休日 : 月曜・第1火曜・第3火曜
・麺が無くなりしだい終了
しかし、過去の10年間で、17時まで営業されているのを見たことがありません。
本日は、14時45分に入店しましたが、なんと私達が最終組。
あっというまに、麺が無くなってしまうようです。
行列の待ち時間は、いつの時間帯でも30分〜60分です。
店内のこだわり
お店のなかは、大きな囲炉裏を囲む長椅子席と、広い座敷に分かれています。囲炉裏の席は、相席になります。いつも満席ですので、自由に席を選ぶことはできません。
店内のあちらこちらに、昭和レトロな民芸品がセンス良く飾られています。茶箪笥や和箪笥に、テーブルは黒檀でしょうか。茶釜や掛け軸に囲まれて蕎麦をいただきます。田舎の実家に帰省したようで落ち着きますね。
人気メニュー
メニューは、「冷たいお蕎麦」と「温かいお蕎麦」から選べます。
九一蕎麦が美味しいことは言うまでもありませんが、天婦羅の食材ひとつひとつが絶品です。プリプリの大きな海老。肉厚の椎茸。旨味のある那須。甘みのあるさつま芋。新鮮な油で揚げた、アツアツの天婦羅を是非食べていただきたいものです。
最後に、蕎麦湯をいただきます。
でも、お値段が少々高いかもしれませんね。
私が個人的に好きなのは、「おろしそば @1200円」。「辛味大根おろしそば @1400円」も美味しいのですが、強烈に大根辛いので、普通のおろしそばで充分満足できます。また、「きつねそば @1250円」の自家製きつねが、厚みがあって食べたことのない食感です。
季節限定メニューとして、11月~3月には「みぞれあんかけ黒影米揚げ餅のおそば@1680円」が提供されます。寒い冬に、みぞれあんかけで温まります。
平日限定メニューは、さらにお値打ち。「海老天セット@1930円」は、海老天が2匹も付いています!水曜日に限り、茶蕎麦も選べますよ。
お土産コーナー
お会計のレジに置いてある新鮮な天カスを、自由に持ち帰ることができます。
これはうれしいですね。なお、お会計は現金のみです。
こちらは、お土産コーナー。「彩-iLORI」ブランドは、数々の賞を受賞した朝宮茶。
「水出し煎茶@1700円」は、暑い夏におすすめ。スッキリしたのど越しで、豊かなお茶の甘みが口中に広がります。リピートしたくなる味わいです。
黒田園のアクセス
県道307号線の街道沿いで営業されています。無料駐車場が20台。いつでも満車に近い状態です。
・滋賀県甲賀市信楽町上朝宮271-1
・TEL :0748-84-0485
・信楽駅より車で10分
二八蕎麦と十割蕎麦
最後に蕎麦粉の配合について。
黒田園は、蕎麦粉の配合率が9割ですが、世の中の主流は「二八蕎麦」と「十割蕎麦」です。
二八蕎麦
昔は、二八蕎麦を安価な蕎麦の代名詞のように扱い、蕎麦粉だけで打つ生蕎麦を高級蕎麦としていました。現代では、単に配合だけをいい、蕎麦の質やお店の格とは全く無関係。麺にしなやかさが加わり、食感が滑らかになるため、つるりと喉に通すことができます。蕎麦屋さんが提供する最も一般的な蕎麦で、細長い蕎麦をつるつると勢いよく喉に流し込むことを醍醐味とする二八蕎麦ファンが多いようです。
十割蕎麦
蕎麦粉だけで打つことを生粉打ちと言います。麺に蕎麦粉の粒子が残り、ザラザラとした舌触り。噛むと蕎麦がふっつりと切れ、味と香りがふわっと口中に広がります。舌に触れる粒子のつぶつぶ感と歯に当たるモチモチ感が、二八蕎麦に真似のできない食感をもたらします。豊かな風味の十割蕎麦こそが蕎麦だというファンも多いですね。
あとがき
私は、信楽のゴルフ場でラウンドしたあとに、友人たちと黒田園で蕎麦を食べて帰ります。店員の皆さんの接客も気持ちがよく、とても満足度が高ものです。観光名所の多い信楽には、飲食店も多いのですが、ここ数年は他のお店に立ち寄ることが減りました。冬の季節に雪が積もる地域ですが、機会があればご賞味ください。
最後は、玄関でメダカがお見送りしてくれます。
そうこうしているうちに、また1台、車が入ってきました。残念ながら閉店しましたよ…
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